ヴェドレンヌ・カシス・セミナー
2011年 09月 18日
先日、ヴェドレンヌ社のカシスセミナーがあったので行ってきました。
ついでにカシスの事を色々メモ
和名:クロスグリ(黒酸塊)英名:ブラックカラント (Blackcurrant)学名 Ribes nigrum)一般的に言われているカシスはフランス名(Cassis)、、スグリ科スグリ属に属する低木の果樹。日本でも青森県などで栽培されており、苗木も入手可能。
フランスでの栽培の80%はブルゴーニュ地方で作られており、あとはロワーヌなどでも生産されている。海外だとポーランドで多く作られている(冷凍のポーランド産はブルゴーニュ産のノワール種の1/10~1/3程度と安価、某オランダのメーカーはこれをメインに使っているらしい)6月~8月に収穫される。
カシスにはおよ150もの品種があるそうでだがヴェドレンヌ社では「ノワール・ド・ブルゴーニュ」と「ブラックドーン」という品種にを使っている。
ヴェドレンヌ社
1919年操業、フランス・ブルゴーニュ地方・ニュイ・サン・ジョルジュにあるリキュールメーカー。およそ100銘柄のリキュールとカシスの蕾から採れる香料とかも扱っている。
セミナーには3種類のカシス・リキュールがあり通常品、エキス分が多いスーパーカシスそして、今度入荷するビオ・カシス。
クレーム・ド・カシスの作り方
96.2%のニュートラルスピリッツを企業秘密の濃度へ加水して(度数が高いと果実が焼けてしまう)、カシスと合わせて5週間ぐらい回転させながら浸漬させインフュージョンを作る。(ここではおよそ30%)これに、粉砂糖をゆっくりと溶かして作り上げる。
仕込みの果実に、葉や茎が入っていたのでこれも味わいを出すため?と質問すると「カシスは他の果物と違い葉や茎などほぼ全草に香りを持つ、希有な果物で少量混ぜることによりカシスの様々な香りをとけ込ませることが出来る」「昔はカシスの葉と茎だけでつくるリキュールもあったちなみに日本に入ってきていないけど、限定で3000本でリリースしたんだとか
「Ratafia Feuilles de Cassis vedrenne 」 誰かフランスで買ってきてくれないかな?
さて、テイスティングしたところ、他のカシスと大きく違うのは、ほんのりと木の香りに近い香りがあること、どうやら、果実だけではなく少量のはや茎の香りに由来するようだ。つまり、ここのカシスの特徴はカシスの果実をメインに純粋なカシス全体の香味を出したかった。そのために、グレープ・スピリッツではなくビート由来のニュートラルスピリッツ、タンクも木桶ではなくステンレスタンクと砂糖もビート由来やサトウキビ原料の精製された香りがない物をつかっている。
ビオ・カシス
11月頃に日本に到着する新しいカシスで「ノワール・ド・ブルゴーニュ」単一品種でビオデナミーで生産された一品。非常に発色が良くオレンジジュースと合わせても綺麗な赤。
それぞれの感想としては
カシス … 通常品、手軽にカクテルに使えそう
スーパーカシス …スタンダードに比べるとかなり濃い。味はビオよりも美味く感じる。
ビオ … スーパーカシスよりも苦みがつよく、木の香りが強い、大人な味わい。発色良
人が少なかったので色々質問してみました。
カシスは現地でどうやって飲まれているのか?
主にキールやベルモットで割ったり、クラッシュアイスに注いで飲んでいる。ペリエで割る人もいる
ヴェドレンヌ社のカシスと合う白の銘柄は?
ドライなワインならなんでも、アリゴテ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングetc。どうやらドライな白ワインなら大抵の合うらしい。それでもアリゴテ種の白を押していました。
カシス&ベルモットに使うベルモットの銘柄は?
ノイリー・プラット
カシス・オレンジ
日本ではカシスのカクテルと言えばカシオレこと、カシス・オレンジが有名ですが、フランスではカシス・オレンジはメジャーではなく、日本でカシスがオレンジやグレープフルーツやウーロン茶で割るのは新鮮だと言ってました。