人気ブログランキング | 話題のタグを見る

酔いどれマスターの裏ページ-酒と食のでろでろな日々-


by bar_absinthe

2007アブサンレポート

 今年は最後のアブサン禁止国のアメリカでもアブサンが解禁されるなど、世界中でアブサンが楽しめるようになりました。しかしながら、未だにダークなイメージが付いているアブサン。関西方面へ出張に行った際には、未だに禁止されており頭がおかしくなると思っているバーテンダーさんを見たりとまだまだメジャーになれていないなーと心底思いました。また、日本のアブサン市場にとって極めて残念な事態が起こった年でもありました。厚生労働省がツヨン濃度の規制を始めたこと、10ppm以上の製品に次々と自主規制要請を出し、市場から高ツヨン製品が消えつつある。EU基準では35ppmまで安全とされて製造されているにもかかわらず、また、日本の法律で規制されている訳でもなく。ツヨン濃度の規制はニガヨモギの使用量に直接関わる事であり、味わいに大きく寄与する。来年はぜひ、ツヨン濃度の規制が解けることを切に願う。

 今年の6月にアブサンの故郷であるスイス、ヴェルト・トラ・ヴェルとフランスポンタリエへ行った際に、感じたのは気ままに飲まれる地酒としてのアブサン、梅酒やカリン酒のように気軽に飲まれる民間薬的なアブサンの実情を知ることが出来ました。日本でもこのイメージが定着することを祈って。
来年も素晴らしいアブサン年となることを願って。
皆様、良いお年を

2007アブサンレポート_b0006520_537458.jpg

2007年末に流通している銘柄。
アブサント55
トレーネ
ペルノー・アブサン
アブサンティーン
ヴェルサント・ラ・ブランシュ
ヴェルサント
チェコアブサン
キュブラー
ユニコーン
アルテミジア・クランディスティン
アルテミジア・マリアンヌ
アルテミジア・カプリシューズ
12種類

2007年スポット品で入荷した銘柄。
トレーネ・ノワール
1銘柄

2007年輸入停止銘柄。
エクストリーム・アブサン
ハプスブルグ・レッド・カラー・アブサン
2銘柄
by bar_absinthe | 2007-12-31 05:38 | アブサン