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酔いどれマスターの裏ページ-酒と食のでろでろな日々-


by bar_absinthe

麦焼酎


麦焼酎_b0006520_13142167.jpg 麦焼酎は飲みやすいタイプから個性のあるタイプまでその香りのバリエーションが多彩な焼酎で、主な産地は長崎県の壱岐焼酎・大分麦焼・宮崎県・福岡県。麦はほぼ大麦系の品種で仕込まれ小麦はほぼ使われない。

壱岐焼酎…米麹と大麦で仕込むために、米麹由来の筋の通った味が多い
(猿川-サルコー-、山の守、壱岐)
大分麦焼酎…麦麹を使い麦100%の焼酎。兼八以外は飲みやすくマイルドな味が多い。
(二階堂、いいちこ、吉四六、閻魔、兼八)
宮崎・福岡…焼酎バリエーションの多さが特徴。通好みから飲みやすい系・樽熟系まで幅が広いので味に特徴を見いだすことは出来ない。
(寿福屋左衛門、龍-ロン-、銀の水、百年の孤独)

<奈落の底>の麦焼酎リスト(04.10 現在)

・麦チョコの香りイッパイ系(麦チョコ、ムギムギした香り)
 兼八、龍-ロン-
・飲みやすい系(無味無臭、水のごとし)
 銀の水
・樽熟系(まるでウイスキー)
 閻魔・耕
・うま味系(玄人好み)
寿福屋左衛門
・バランス系(可もなく不可もなく)
黄八丈
・吟醸系(フルーティーな香り)
香吟のささやき

ふと、壱岐焼酎がないのに気が付いた(笑)さっそく仕入れなくてはw11月後半入荷予定。

麦焼酎のどうでもいい、うんちく
 一般に麦焼酎は非常に飲みやすく、中世的な味なので、割モノ系(レモンハイ・梅干しハイ)等に使われることが多く、酔うための酒の代表的な焼酎だった。そのために、焼酎全体の安酒イメージがいつまでも離れない分野が麦焼酎。これは今まで、大分県の「いいちこ」「二階堂」があまりにも有名になり、個性のある麦焼酎が出回らなかったためと、かのプレミアム焼酎「百年の孤独」が起因と思われる、樽熟系の褐色の麦焼酎ブーム。これらの焼酎に引きずられるように飲みやすい焼酎や樽熟させた麦焼酎が主流になったためだと推測される。本格焼酎ブームが到来した最近は、先のブームのお陰で麦焼酎に限らず香りが豊な焼酎は嫌縁されていたが、一部では、麦臭い焼酎が求められた。結果「兼八」のプレミアム化であった。兼八が売れたことに触発されたメーカーは慌てて個性ある焼酎を出し始めたが麦焼酎だけは余り進まない、どれも中途半端で兼八級麦チョコの香りのする麦焼酎は現在も大変少ない。
by bar_absinthe | 2004-10-27 19:08 | 酒うんちく